先日は、お忙しい中、素晴らしい懸垂幕の製作をして頂きありがとうございました。
問い合わせた時には、通常だと大会に間に合わないような感じでしたが、いろいろ調整して頂き、当初の納期よりもさらに早く仕上げて頂きました。本当にありがとうございます。仕上ったのが、学校での県大会壮行式の前日でしたので、急遽、全校生徒の前で披露することができました。予想以上の大きさと力強さがみなぎってくる仕上がりで部員たちは大変喜び、全校生徒の前で大会での健闘を堂々と誓ったようです。大会前の練習では、懸垂幕を掲げた中で行われ、最後には、懸垂幕のバックにして一人一人大会への意気込みを表明しました。
大会当日は、先輩方が中心になって作成してきた手作りの横断幕と合わせて今回の懸垂幕を掲げることができました。試合前の円陣を組んでの掛け声の最後に勝利を誓って一本指を天高く上げるのですが、今回から、その一本指の矛先は懸垂幕を指していました。それは、自分たちの先輩が東北大会へ出場した誇りと「次は自分たちの番だ!」という意気込みを確認するかのようでした。順調に勝ち進み、準々決勝では、優勝候補大本命のS学園との対戦でした。S学園は、それまでの大会でも決勝戦でさえ相手に大差をつけての勝利を納めてきた強豪です。序盤から、花中は、走って走って走りまくり、相手に引けを取らないプレーを続けました。それは、会場の誰もが予想しない展開となりました。もちろんS学園のベンチも。王者相手に、花中は最後の最後の瞬間まで、決して諦めることなくプレーし続けました。全力でプレーし続けた最終ピリオドでは、残念ながらキャプテンが足を釣りコートに倒れ込み交代しました。続いて主力選手が次々と同じように足を釣り交代していきました。そのひたむきなまでにプレーする姿に、会場からは惜しみない拍手が沸き起こりました。
3年生にとっては、最後の大会、最後の試合を終了のホイッスルが鳴るまで、諦めないで堂々と王者に挑み、今までで一番良いプレーをしました。最高のお終わり方をすることができました。試合後、他校の指導者、保護者からも、「本当にいい試合だった。感動した!」「どうしたらいい、花中みたいに最後まで諦めないでプレーができるんですか。」というような声をたくさん頂きました。「他校と比べても見劣りせず、堂々と誇れる懸垂幕が欲しい」と東北大会へ出場した先輩方から、少しづつ少しづつ積み立ててきてものでした。その懸垂幕は、私たちが想像していた以上に、チームに力を与えてくれているように感じてなりません。先輩方からの「想い」と「誇り」、自分たちの「強い気持ち」それらを常に想い起こさせてくれる、堂々とたるシンボルであります。
今回、無理を言って、何とか大会に間に合うようにお願いをしました。それに際して、いろいろなご苦労があったかと思われます。お忙しい中、素晴らしい懸垂幕を仕上げて頂いた伊藤染工場の皆様に心から感謝致します。本当にありがとうございました。
花巻中学校女子バスケットボール部父母会